モリエンのDIY・ペイント情報コラム

知っておきたいペンキの希釈知識完全解説!

投稿者 : ペンキ屋モリエン on

塗料を水やシンナー等で薄めることを「希釈(きしゃく)する」といいます。希釈する時に塗料に注ぎ込む液体を、「薄め液」と呼びます。その他にも「希釈剤」や「希釈液」などいくつかの呼び方があります。   なぜ希釈するの? 「希釈することで塗料の粘度(粘り具合)を調節すること」が希釈の目的です。 希釈して粘度調節する目的は、大きく分けて3つあります。   ◆美しく仕上げる粘度が高すぎると刷毛やローラーのムラが目立ちやすくなることがあります。一方で粘度が低すぎると塗装後に塗料が垂れてしまいます。 こういった問題を避けるために希釈作業で粘度調整を行います。 また、塗膜に厚みやパターン(模様)のつく塗料では、塗料の粘度によって厚みやパターンの形がかわります。最も美しく仕上がる希釈割合や希望の厚みがつく希釈割合で作業します。   ◆効率よくペイント作業する作業効率も同じです。粘度が高すぎると、作業しにくくなりますので、希釈して使います。   ◆下地への浸透力を上げるプライマー等の一部の塗料では、希釈をすることでコンクリートなどの素地への浸透力などの性能を調節しています。こういった商品では、適切に希釈せずに塗ってしまうと浸透力などの本来の性能が発揮されず、塗装後に剥がれたり変色したりすることもあります。 この問題は、希釈すべき商品を希釈せずに使って問題が起きることもありますし、逆に希釈液を入れすぎて(希釈しすぎて)問題が起きることもありますので、注意してください。 希釈で気を付けるべきポイント 希釈の割合(希釈率)は、幅をもって設定されています。たとえば、「5~10%」といった感じです。 夏場など高温時の塗料は、一般的に粘度が低く、サラサラしていますので希釈の割合は、少なめで大丈夫です。 一方で、冬場など低温時の塗料は、粘度が高く、ドロッとしていますので、高温時に比べて少し多めに希釈しないと塗りにくいことがあります。 こういった温度差による、粘度調整のために、希釈率は幅をもたせてあります。 その他にも、塗料の厚みを調節したり、パターンを調節するためにも希釈率の幅があります。できれば本番の塗装前に試し塗りをしてみて、現場の状況にあわせて最適な希釈率で塗装作業を行ってください。 一方で希釈してはいけない塗料もあります。すでに粘度調整ができていて、希釈をせずに塗るべき塗料もあります。「無希釈」や「希釈せずにお使いください。」といった表記のある商品もあります。 これらの商品は、希釈してしますと隠ぺい力(下地をカバーする力)や弾性力、防水力などの性能が大幅に落ちてしまうことがありますので、必ず原液のままで使用してください。   適切な希釈率を守って、仕上がりの美しさを高めましょうね!!    創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/

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失敗しない!初めての塗料選び。

投稿者 : ペンキ屋モリエン on

はじめてのDIYペイント、ワクワクしますが、それと同時に失敗しないかな?という不安もありますよね。 DIYペイントの第一歩である「塗料選び」を正しく行えば、はじめてでも大成功のDIYに近づけますよ! 最近はホームセンターやネットで様々な塗料が販売されていますよね。 どれを使えばいいか、迷ってしまいます。 今回は創業100年の塗料販売店の知識と経験をもって、デザイン、作業性、機能共におすすめでき、 プロの方も使用している本格品で、なおかつ初めてでも簡単に塗れる塗料を紹介します!! そもそもどうしてペンキを塗るの?  DIYが流行りだした最近では、「ペイントは色を付けておしゃれに変身させるもの!」といったイメージがありますよね。 もちろん、塗り替えで美観を蘇らせたり、お部屋の模様替えに大活躍してくれるのがペイントのいいところ。 しかし、見た目の変化だけでなく、ペイントには良いことが盛沢山! 素材の老朽化を防いでくれたり、部屋の消臭をしてくれたり、太陽の熱を遮断して、家の温度を快適に保ってくれたりと、 とってもすごいヤツなんです! 革製品と一緒で、正しい塗料選びとメンテナンスを繰り返せば、大切な家を末永く綺麗に保つことができますよ! ペンキの種類について ペンキには様々な種類があります。 その中でも大きく簡単に分けると以下の3つ! ・油性塗料(溶剤塗料) シンナー(溶剤)で薄めて使うタイプの塗料で、耐久性に優れています。 デメリットは刺激臭が強く、引火性があるため、塗装の際には火気を避けて換気をしっかり行う必要があります。 ・水性塗料 水で薄めて使うタイプの塗料です。薄めずに原液で使用する塗料もあります。 油性塗料よりも臭いが少なく、安全で、扱いやすいのが特徴です。 室内の壁等に使用される塗料はほとんどが水性です。 ・ステイン塗料 木部に染み込ませて着色させるタイプの塗料です。油性と水性があり、木部に浸透して木の腐食を防いだり、虫に食われるのを防ぐ効果があります。  場所別おすすめ塗料とポイント♪  ・ウッドデッキ、木製ガーデン用品、屋外木部 紫外線や雨が当たり、人の歩行もある場所なので、耐久性があるステイン塗料をお勧めします。 おすすめ塗料はコチラ! 【タヤ(タヤエクステリア)】 メーカー:リボス 容量:0.75L、2.5L、10L 特徴:亜麻仁油を主成分とした自然塗料。 一番の特徴は木目は活かしつつ、木部表面に薄いエナメル膜を張ります。 このエナメル膜が非常に優れた撥水性をもちつつ、木の呼吸は妨げないので、木部の保護と耐久性向上に抜群の効果を発揮します。 そして、主成分が亜麻仁油のため、人体にも環境にも優しい塗料です。 【ウッドステインプロテクター】 メーカー:オスモ 容量:0.75L、3L、10L 特徴:ひまわり油を主成分とした自然塗料。 ウッドデッキ塗装には言わずと知れた人気商品です。半透明着色仕上げ(防腐・防カビ・防藻性能付与)。   ・室内壁、天井 ビニールクロスの上からでもペイントはできちゃいます!壁の色を変えるだけでお部屋の雰囲気はガラッと変わるので、 お子様の成長に合わせて模様替えするのもいいですね。 おすすめ塗料はコチラ! 【Hip(ヒップ)】 メーカー:カラーワークス 容量:0.9L、3.8L 特徴:なんといっても1488色というカラーラインナップの多さ!一つ一つの色に名前がついているんですよ。 お気に入りの色を見つけてペイントができます。   【DUBRON(デュブロン)】 メーカー:リボス 容量:50cc、1L、5L、10L 特徴:天然成分から生まれた水性塗料です。人体への安全の面ではダントツで一番のペンキです。 通気性・透湿性に優れいています。静電気カット、そして無機なので油煙の黄ばみやタバコによる黄ばみにも強く、 汚れにくいのが特徴。漆喰調の落ち着いた仕上がり。防カビ性にも優れています。 塗っているときはほのかにオレンジのような良い香りがします。ペンキ=臭い!というイメージが覆されます! そして、50ccのミニサイズがあるので、ちょっとした汚れが付いたときに手直しするのに便利です。  ・家具、木製品 おすすめ塗料はコチラ! 【バターミルクペイント】 メーカー:オールドヴィレッジ 容量:50ml、200ml、473ml、946ml、3785ml 特徴:バターをつくった残りの乳性分、ミルクカゼインが主成分で天然顔料からできている環境に優しい水性塗料です。 アーリーアメリカのやわらかい色調で、乾けば美しいマットな仕上げになり、耐水性に優れています。 下地材不要で重ね塗りが出来ます!抜群の吸着性と伸びが良く、臭いもほとんどないのでとても扱い易い塗料です。   【BRIWAX(ブライワックス)】 メーカー:ブライワックス 容量:400ml 特徴:1860年の開発依頼、ヨーロッパで最も優れた家具用ワックスとして支持され続け、ロングセラーになったワックス。 木の木目を引き立たせ、何年も使い込んだような古材風に簡単にリメイクできます。アンティーク調のインテリアには欠かせない一品です。   【蜜ろうワックス】   容量:10g、100g、500g 特徴:天然の蜜ろうとえごま油のみを使用した完全無添加のワックスです。老朽化してカサカサした木に塗りこむことで しっとりとしたツヤを蘇らせ、撥水効果も持たせてくれます。 当店でひとつひとつ手作りしている安心安全なワックスです♪   まとめ 今回紹介したペンキはほんの一部です。 素地の状態やお好みの仕上がりによって最適なペンキは違ってくるので、 もしお悩みであれば、当店までご相談ください。一緒にぴったりの塗料をお探しします!   創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/

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猛暑対策!遮熱塗料!

投稿者 : ペンキ屋モリエン on

もうすぐ夏がやってきますね・・・毎日毎日エアコンをつけたいところですが電気代も恐ろしく、環境にもよくないですよね。 そこで私たちがおすすめするのが屋根用遮熱塗料です! 夏場は直射日光が建物に降り注ぐことにより、表面温度が上がり、建物内の温度が高まってしまいます。ですが屋根に遮熱塗料を塗ることでその屋根の表面温度を低減することができます!これにより、建物内の温度上昇を抑制し、冷房費の削減につながり節電効果が見込まれます。 1・地球温暖化ヒートアイランド対策→太陽光の反射による温度上昇抑制とCO2排出量削減によって環境負荷低減に貢献 2.屋根の温度を下げる→太陽熱を反射させることで夏の暑い日でも屋根の温度上昇をおさえ、快適な環境づくりに貢献 3.CO2削減→使用する電力量をおさえることができるため、発電時に発生するCO2の削減に貢献 4.省エネルギー→エアコンの温度設定を緩和できるため省エネや電気代の節約につながる 遮熱性能の高さは、日射反射率であらわすことができます。日射反射率には色の明るさが大きく影響し、明るい色ほど日射反射率が高くなる傾向があります。つまり「濃い色の遮熱塗料」よりも「明るい、淡い色の遮熱塗料」の方がより高い遮熱効果が期待できます。 各メーカーの色見本には各色の日射反射率を掲載している場合が多いので、そちらを参考に日射反射率の高い色を選ぶことをおすすめします。 遮熱塗料で塗り替えても温度は常に一定に下がるわけではありません。太陽の角度や風の強さ、屋根の素材や色、様々な要素が室内の温度に影響を与えているためです。より効果を高めるには日射反射率の高い色を選ぶようにして下さい。   遮熱塗料は太陽の光エネルギーを鏡のように反射することで熱を発生しにくくしますが、断熱材は布団のような分厚さで、熱を伝わりにくくします。メリットの違いとしては断熱材には保温効果もありますが遮熱塗料にはなく、遮熱塗料はヒートアイランド対策(表面温度の上昇を抑制する効果)になりますが、断熱材はなりません。     遮熱塗料は温度の違いによりその働きが変わります。夏の強い日差しは反射しますが、冬の弱い日差しは反射せず、熱を通してくれるので遮熱塗料に塗り替えることで、冬の室内温度が下がってしまうことはありません。   塗装した屋根の真下の部屋で感じ取ることができます。体感温度の感じ方には個人差がありますが、天井の表面温度が下がることで、実際の室温低下以上に感じられる場合もあります。しかし、屋根の表面温度が下がったとした場合でも実際に室内温度が何度下がるのか、どのくらい効果を感じるかはその家が持つ断熱性能によってかなり違いが出ます。    いかがでしたか?? 今回は遮熱塗料についてご紹介いたしましたが、 わたしたちペンキ屋モリエンでは日本全国の屋根・壁等の塗装工事も承っております!! お家の塗りかえについてのご相談も、ウェルカムです\(^o^)/ 下記のお電話・メールからお気軽におたずねくださいませ♪     【当店おすすめの遮熱塗料はこちら】 快適サーモSi 弱溶剤系シリコン 快適サーモF 弱溶剤系フッ素 快適サーモBio  弱溶剤系バイオマスシリコン 快適サーモWSi  水系シリコン 快適サーモWF  水系フッ素   創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/

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塗膜の判別実験をしてみよう♪

投稿者 : ペンキ屋モリエン on

塗装の塗り替え時は、まず旧塗膜の種類を見分けることが重要になってきます。 間違った塗料の選定をしてしまうと、密着不良を起こしたり、塗ったところがブヨブヨとうんだようになったり、様々な不具合を起こしてしまいます。 しかし、「何年も前に塗った塗料なんて覚えていない!」なんてこと、ありますよね。 でも大丈夫!ある方法を使えば、旧塗膜がどんな種類の塗料だったかを判別することができるんです!   今回は水谷ペイントの床用塗料、ボウジンテックスシリーズを使って、旧塗膜判別実験を行ってみます!! 実験の準備 用意するもの・ウエス(Tシャツのハギレなど) ・ラッカーシンナー★塗料用シンナーではなく、必ずラッカーシンナーをご使用ください。   ・ビニール手袋またはゴム手袋   ・異なる種類の塗料の塗り板3枚★どんな塗料が塗られているかは、隠した状態にしています。   手順は以下の通り。 ①それぞれにラッカーシンナーを数滴たらしてみる②数分置く。③布でこすってみる④答え合わせ!では早速はじめましょう!   実験開始! ①まずは塗膜の上にラッカーシンナーを数滴たらします。   ②数分置く。 ②布でこすってみる 気になる結果は!!??? 1枚目 すぐに溶けて塗料が布に付きました! この塗膜の正体は、、 【ボウジンテックス#1000(1液溶剤アクリル系)】でした! ラッカーシンナーですぐに溶ける塗料は、1液溶剤アクリル系塗料の可能性が高いです。 1液溶剤アクリル系塗料が塗られている床の塗り替えは、以下の商品がお勧めです♪ (下塗り)ボウジンテックス強化シーラー (上塗り)ボウジンテックス#1000   2枚目   塗膜は溶けませんでしたが、塗膜がシンナーを含んで膨れ上がっています。 この塗膜の正体は、、   【水系ボウジンテックスアルファ(1液エマルション系塗料)】でした! 塗膜がシンナーを含んでふくれる反応をしめす場合は、1液型のエマルション系塗料の可能性が高いです。 1液型エマルション系塗料が塗られている床の塗り替えは、以下の商品がお勧めです♪ (下塗り)水系ボウジンテックスシーラー (上塗り)水系ボウジンテックスアルファ 3枚目 ★塗膜には目だった変化なし。 この塗膜の正体は、、、  【ボウジンテックス#2000(2液エポキシ系塗料)】でした! →ラッカーシンナーでこすっても変化があまりない、又は布に少し色が付くくらいの場合は、2液エポキシ・ウレタン系塗料の可能性が高いです。 2液エポキシ・ウレタン系塗料が塗られている床の塗り替えは、以下の商品がお勧めです♪ (下塗り)ボウジンテックス強化シーラー (上塗り)ボウジンテックス#5000   まとめ ラッカーシンナーをつけて布でこすると、、 ★すぐに溶けて布に塗膜が付く→1液溶剤アクリル系塗料 ★塗膜がシンナーを含んでぶよぶよする→1液エマルション系塗料 ★塗膜が溶けたりはしないが、布に少し色が付く→2液エポキシ・ウレタン系塗料 ※上記の方法である程度旧塗膜の種類を見分けることができますが、100%結果を保証するものではありません。 数年後にまた塗り替えする場合は、今回塗る塗料名を記録しておくといいですね。 床の塗り替えでお悩みのことがあれば、いつでも当店にお問合せください!     創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/    

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アンティーク小物もDIY!クラックペイント!

投稿者 : ペンキ屋モリエン on

憧れのアンティークペイント 長い間使い込まれたような、味のあるアンティーク塗装。独特の風合いや使用感がたまらないですよね! そんなヴィンテージ感が手軽に再現できたら…なんて悩まれたことありませんか? 今回はアンティーク風ペイントの中でも抜群の人気!ペンキでひび割れ模様を作る、アンティーク風仕上げのクラック塗装をご紹介いたします! クラックペイント塗装方法 さっそく手順に参りましょう♪ 1、塗装するものを用意します(今回はブリキの空缶に塗ってみました!) 2、ペンキが付いてほしくない部分にマスキングテープを貼って養生します。 3、まず下塗りにミッチャクロンを塗ります。塗装するものが金属やプラスチック等つるつるしたものの場合、ミッチャクロンで密着性をUPさせることが必要です! 4、バターミルクペイントを横方向に塗って乾かします。縦か横どちらか一定方向に塗ります。 5、オールクラックアップを縦方向に塗って乾かします。1回目に塗ったペンキが縦方向の場合は、横方向に塗ります。 6、4で塗った色とは違う色のバターミルクペイントを横方向に塗ります。4で塗ったペンキと同じ方向に塗ります。 7、6のペンキが乾くにつれて、ひび割れ模様が表れます。ペンキが完全に乾く前に養生を外して完成です!   いかがでしたか? 「クラック塗装」とだけ聞くとなんだか難しそう…と思われてしまうかもしれませんが、手順通りに行えば簡単にヴィンテージ加工が可能ですよ♪ 慣れるまでは少し加減が難しいのでいくつか小物で練習してから本番にチャレンジして頂くのがオススメです! 今回ご紹介したクラック塗料はコチラ▽ オールクラックアップ 236ml(約2~2.5平米分) オールクラックアップ 473ml(約4.5平米分) オールクラックアップ 946ml(約9平米分) オールクラックアップ 3785ml(約36~38平米分)   創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/

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