モリエンのDIY・ペイント情報コラム — はじめてのペイントガイド
塗料の使い方Ⅰ(準備編)
投稿者 : ペンキ屋モリエン on
本日のコラムでは、どんな塗料にも共通する基本の使い方やポイントをご説明したいと思います。長くなりそうなので……「準備編」と「塗装~後片付け編」の2回に分けてご紹介します! 基本の準備 塗装は、下準備がとにかく大事!!仕上がりを大きく左右するので、しっかり備えましょう。 1.掃除塗装するときには、塗装する面をきれいに掃除しておくことが大事!ホコリや汚れ、サビ、カビ、ヤニなどを取り除き、きれいにしましょう。高圧洗浄機やサンドボール、マジックロンなどの研磨商品を有効に使いましょう。 特に油がついている箇所にペンキを塗ると必ず剥がれます!油は洗剤などで拭き取り、洗剤もきれいに洗い流してください。 2.乾燥掃除が完了すれば、塗装面を完全に乾燥させます。ペンキ塗りには湿気が大敵!湿気で塗膜がめくれたり、ふくれたり、変色したり、乾燥しなくなったり。。。雨や雪が降りそうな日や、結露が予想される日の夕方などは塗装しないでください。梅雨は塗装を避けたい季節です。 また、新設のコンクリートモルタル面は、多くの湿気を含んでいるため夏場で1ヶ月、冬だと3ヶ月ほど乾燥させる必要があります。 3.養生下地の掃除と乾燥が終われば、次は養生処理です。養生とは、塗装面以外のペンキを塗ぬりたくない部分をテープやビニールなどで覆い隠してペンキが付かないようにする作業のことです。 マスカーやマスキングテープなどの養生用テープを使って塗らない箇所を覆ってしまいましょう。 屋外の場合は、マスカーと布テープ。室内の場合は、マスカーとマスキングテープ(紙テープ)を使います。 布テープは、粘着力が強く使いやすいのですが、室内で使うと貼った面の塗装を剥がしたり壁紙を剥がしたりすることがあるので、粘着力の弱い紙テープを使います。マスカーもテープ部分は布テープになっているので、室内で使う場合は紙テープを張った上からマスカーを貼ってください。 窓やドアなどの広い面積を養生する場合は、大型のポリシートを使うと便利です。 塗料を使用する前に 塗料は成分が缶の下に溜まっているので、使う前に底からしっかり混ぜることが大事です。塗料を1回の塗装で1缶全部使う時は、缶のふたを全面開けて、木の棒などを突っ込んで底からよくかき混ぜてください。 通常は、1回で全部使わないことが多いです。この様な場合は、缶を開ける前に缶ごとよく振って中身をまぜます。※振る前に缶のフタがしっかりしまっていることを確認してくださいね!石油缶(一斗缶)などの大きい缶の場合は、缶を逆さにして斜めに倒して揺さぶります。 缶を逆さにして、一辺を地面に付けたまま斜めに傾ける→戻すこの方法で勢い良く5回ぐらい振る。4辺(4方向)に各5回ずつ程度振れば、撹拌完了です。 容器へ注ぐ 缶に直接刷毛やローラーをつっこむのは厳禁!!!缶に入った塗料全体が保存できなくなります。それに使いにくいです。必要量を「ローラーバケット」や「さげ缶」などの容器にうつして使ってください。 石油缶からバケットやさげ缶に注ぐ時は、注ぎ口を上にして缶を持ち、注ぐのがポイントです。こうすれば塗料が出過ぎたり、垂れたりすることを防げます。 さて、次の塗装~後片付け編では、いよいよペンキを塗る作業です!どうぞお楽しみに♪ 創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/
油性ペンキには欠かせない!シンナーについて
投稿者 : ペンキ屋モリエン on
シンナーの役割 「シンナー」と聞くと、みなさんはどんな印象を持たれますか?もしかしたらあまり良いイメージが無いという方もいらっしゃるかもしれませんが、実はペイントにおいてとても大事な役割を果たしてくれるのです。 油性塗料は、乾くと水では洗い落とせません。手についた油性塗料を洗い落としたり塗料を薄めたり、塗装道具を洗ったりする時に「シンナー」を使います。 シンナーは他にも、薄め液・希釈液・溶剤…などといった呼び方もあり、これらは大体同じような意味合いで使われています。※水性塗料については、シンナーではなく水で希釈します どうして希釈するの? 塗料を薄める作業を「希釈」といいます。塗料の粘度が高すぎると刷毛やローラーのムラが目立ちやすくなることがあります。一方で粘度が低すぎると塗装後に塗料が垂れてしまいます。こういった問題を避けるために粘度を調整しなくてはなりません。希釈作業とは、粘度調整を行うためにする作業なのです! 弱溶剤と強溶剤 塗料用シンナー(ホームセンターなどでは「ペイントうすめ液」と販売されているタイプ)で薄めるタイプの塗料は、「弱溶剤型塗料」とも呼ばれます。他に、塗料によっては一般的なシンナーではなく、専用のもので薄めるタイプの塗料もあります。それを「強溶剤型塗料」と呼びます。水で薄めるタイプは、「水性塗料」です。 水で薄める水性塗料は、臭いが少なく、人体や環境への影響が少ないです。その次に弱溶剤型塗料が、臭いがややあり、人体や環境への影響も若干あります。強溶剤型塗料は、最も臭いがきつく、人体や環境への影響も大きいです。ただし、溶剤が強い方が塗料の性能としては高くなります。 シンナーの溶解力 シンナーが塗料を溶かす力を、「溶解力」といいます。溶解力の強いものほど、性能は高いですが人体や環境への悪影響も大きくなります。塗装道具を洗うときなどは、溶解力の高いシンナーが便利ですので塗料用シンナーではなく、溶解力の高いラッカーシンナーが用いられることが多いです。 ペンキ屋モリエンでは、各塗料に適切なうすめ液をご案内させていただきますね♪ 創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエン TEL:078-511-5163 FAX:078-891-8818 メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪ https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/
家庭用塗料と業務用塗料、何が違う??
投稿者 : ペンキ屋モリエン on
ペンキの種類 一般的に塗料は、業務用塗料と家庭用塗料の2つに大きく分けられます。それぞれを一言で説明すると、業務用塗料は性能重視、家庭用塗料は簡易重視です。 業務用塗料は、高性能ですが塗料を薄める作業など手間がかかる作業が多くあります。家庭用塗料は、性能は劣りますが手間のかかる作業がなく、開けてそのまま塗ることができる塗料も多くあります。 業務用・家庭用の違い 業務用塗料では長期にわたり高い性能が求められるのに対し、家庭用塗料では、とりあえず3年ほど持てばよいというのがメーカー従来の見解のようです。 このような観点から金属用塗料においては、業務用塗料では「下塗に錆止めプライマーが必須」という説明になっている商品も、家庭用のパッケージでは「下塗兼用」と説明されている商品もあります。 ですが、その一方で最近はDIYでも高性能品が求められるようになってきました。高性能な塗料で簡単に美しくペイント作業をしていただけるようわたしたちペンキ屋モリエンがお客様をサポートいたします。 当店では… ペンキ屋モリエンで扱っているのは、約98%が業務用塗料です。みなさまから頂いたご相談・ご質問に対して、この業務用塗料を使用したペイントの方法、工程をご紹介しております。 せっかく手間とお金をかけるわけですから、耐久性に優れた商品を、正しい仕様でお使い頂き、プロと同じ「満足なペイント」をして頂きたく思っています!! 創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/
知らないともったいない!ペンキの保管方法
投稿者 : ペンキ屋モリエン on
ペイントを終えたあと、「塗装は上手くできた!でもちょっとペンキが余っちゃった…」なんてことありませんか? ある程度であれば塗料も保存が可能です。メンテナンス時に「開封したらペンキが使えなくなってた…」なんてショックが軽減できるよう基本の保存方法をご紹介いたします! 塗料ってどのくらい置いておけるの? 塗料によってそれぞれ大きく違ってきます。また、保存状態によっても変わってくるので一概には言えませんが、目安として一般的には一度開封した塗料は適切に保存すれば1年くらいは持つといわれています。(あくまで目安となります。塗料の種類や保存状態によって異なります。) 塗料の保管はどのようにしたらいいの? 使用した塗料は、しっかりフタが閉まっているか確認してください。フタがしっかり閉まっていないと中の塗料が空気に反応して硬化する恐れがあります。また、雨風や直射日光が当たる場所や高温・多湿などの環境は塗料の劣化を早めますので必ず冷暗所で保管しましょう。 大容量缶の場合、残った塗料が少ないときは缶の中に空気ができるだけ入らないように小さな容器に移しかえ、しっかりフタを閉めて保存してください。ペンキを小分けにする際には、空缶をご利用ください!・空缶【丸4L】 451円/個・空缶【丸1L】 882円/個・空缶【400cc】 811円/個・空缶コーティング缶【丸4L】 1,265円/個空缶に関する詳細は、こちらのコラムにも掲載しております♪油性塗料は、フタを閉めていても缶の中の空気に反応して塗料の表面に膜を張ってしまいます。その場合、ペイント薄め液を塗料の上に少し注いでフタを閉めれば膜を張るのを防ぐことができます。 塗料は、上記のような保管方法をしていても長期に渡って保存していると使用できなくなる場合もあります。塗料はできる限り早めに使い切っていただくことをオススメしております。 余った塗料はどう処分したらいいの? 一番良いのはすべて使い切っていただくことですが、それでも余ったので処分したい場合は、お住まいの地域の産業廃棄物処理業者へ依頼して廃棄してください。 また余った量が少なければ、塗料を固めて捨てることができる「固化剤」という商品もあります。塗料に決められた分量の固化剤を混ぜることで塗料を固めることができます。固まった塗料は燃えるゴミとして捨てることができます。(塗料によっては固化剤が使えない場合があります) ペンキ屋モリエンおすすめ固化剤 ◆水性用 マイティ固化1kg◆溶剤用 ゲルダッシュ1kg 下水や河川、池、湖沼、海、井戸、地下水などを汚染させる恐れのある場所へは廃棄しないでください。 以上、基本的な知識をお伝えさせて頂きました! 「こういう場合どうしたらいいの?」はどんな小さなご質問・ご相談でも一度ペンキ屋モリエンにご連絡くださいませ! 創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエン TEL:078-511-5163 FAX:078-891-8818 メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪ https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/
失敗しない!初めての塗料選び。
投稿者 : ペンキ屋モリエン on
はじめてのDIYペイント、ワクワクしますが、それと同時に失敗しないかな?という不安もありますよね。 DIYペイントの第一歩である「塗料選び」を正しく行えば、はじめてでも大成功のDIYに近づけますよ! 最近はホームセンターやネットで様々な塗料が販売されていますよね。 どれを使えばいいか、迷ってしまいます。 今回は創業100年の塗料販売店の知識と経験をもって、デザイン、作業性、機能共におすすめでき、 プロの方も使用している本格品で、なおかつ初めてでも簡単に塗れる塗料を紹介します!! そもそもどうしてペンキを塗るの? DIYが流行りだした最近では、「ペイントは色を付けておしゃれに変身させるもの!」といったイメージがありますよね。 もちろん、塗り替えで美観を蘇らせたり、お部屋の模様替えに大活躍してくれるのがペイントのいいところ。 しかし、見た目の変化だけでなく、ペイントには良いことが盛沢山! 素材の老朽化を防いでくれたり、部屋の消臭をしてくれたり、太陽の熱を遮断して、家の温度を快適に保ってくれたりと、 とってもすごいヤツなんです! 革製品と一緒で、正しい塗料選びとメンテナンスを繰り返せば、大切な家を末永く綺麗に保つことができますよ! ペンキの種類について ペンキには様々な種類があります。 その中でも大きく簡単に分けると以下の3つ! ・油性塗料(溶剤塗料) シンナー(溶剤)で薄めて使うタイプの塗料で、耐久性に優れています。 デメリットは刺激臭が強く、引火性があるため、塗装の際には火気を避けて換気をしっかり行う必要があります。 ・水性塗料 水で薄めて使うタイプの塗料です。薄めずに原液で使用する塗料もあります。 油性塗料よりも臭いが少なく、安全で、扱いやすいのが特徴です。 室内の壁等に使用される塗料はほとんどが水性です。 ・ステイン塗料 木部に染み込ませて着色させるタイプの塗料です。油性と水性があり、木部に浸透して木の腐食を防いだり、虫に食われるのを防ぐ効果があります。 場所別おすすめ塗料とポイント♪ ・ウッドデッキ、木製ガーデン用品、屋外木部 紫外線や雨が当たり、人の歩行もある場所なので、耐久性があるステイン塗料をお勧めします。 おすすめ塗料はコチラ! 【タヤ(タヤエクステリア)】 メーカー:リボス 容量:0.75L、2.5L、10L 特徴:亜麻仁油を主成分とした自然塗料。 一番の特徴は木目は活かしつつ、木部表面に薄いエナメル膜を張ります。 このエナメル膜が非常に優れた撥水性をもちつつ、木の呼吸は妨げないので、木部の保護と耐久性向上に抜群の効果を発揮します。 そして、主成分が亜麻仁油のため、人体にも環境にも優しい塗料です。 【ウッドステインプロテクター】 メーカー:オスモ 容量:0.75L、3L、10L 特徴:ひまわり油を主成分とした自然塗料。 ウッドデッキ塗装には言わずと知れた人気商品です。半透明着色仕上げ(防腐・防カビ・防藻性能付与)。 ・室内壁、天井 ビニールクロスの上からでもペイントはできちゃいます!壁の色を変えるだけでお部屋の雰囲気はガラッと変わるので、 お子様の成長に合わせて模様替えするのもいいですね。 おすすめ塗料はコチラ! 【Hip(ヒップ)】 メーカー:カラーワークス 容量:0.9L、3.8L 特徴:なんといっても1488色というカラーラインナップの多さ!一つ一つの色に名前がついているんですよ。 お気に入りの色を見つけてペイントができます。 【DUBRON(デュブロン)】 メーカー:リボス 容量:50cc、1L、5L、10L 特徴:天然成分から生まれた水性塗料です。人体への安全の面ではダントツで一番のペンキです。 通気性・透湿性に優れいています。静電気カット、そして無機なので油煙の黄ばみやタバコによる黄ばみにも強く、 汚れにくいのが特徴。漆喰調の落ち着いた仕上がり。防カビ性にも優れています。 塗っているときはほのかにオレンジのような良い香りがします。ペンキ=臭い!というイメージが覆されます! そして、50ccのミニサイズがあるので、ちょっとした汚れが付いたときに手直しするのに便利です。 ・家具、木製品 おすすめ塗料はコチラ! 【バターミルクペイント】 メーカー:オールドヴィレッジ 容量:50ml、200ml、473ml、946ml、3785ml 特徴:バターをつくった残りの乳性分、ミルクカゼインが主成分で天然顔料からできている環境に優しい水性塗料です。 アーリーアメリカのやわらかい色調で、乾けば美しいマットな仕上げになり、耐水性に優れています。 下地材不要で重ね塗りが出来ます!抜群の吸着性と伸びが良く、臭いもほとんどないのでとても扱い易い塗料です。 【BRIWAX(ブライワックス)】 メーカー:ブライワックス 容量:400ml 特徴:1860年の開発依頼、ヨーロッパで最も優れた家具用ワックスとして支持され続け、ロングセラーになったワックス。 木の木目を引き立たせ、何年も使い込んだような古材風に簡単にリメイクできます。アンティーク調のインテリアには欠かせない一品です。 【蜜ろうワックス】 容量:10g、100g、500g 特徴:天然の蜜ろうとえごま油のみを使用した完全無添加のワックスです。老朽化してカサカサした木に塗りこむことで しっとりとしたツヤを蘇らせ、撥水効果も持たせてくれます。 当店でひとつひとつ手作りしている安心安全なワックスです♪ まとめ 今回紹介したペンキはほんの一部です。 素地の状態やお好みの仕上がりによって最適なペンキは違ってくるので、 もしお悩みであれば、当店までご相談ください。一緒にぴったりの塗料をお探しします! 創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエンTEL:078-511-5163FAX:078-891-8818メール:shop@morien.com インスタグラムもやっています♪https://www.instagram.com/penkiyamorien_official/