シンナーの役割
「シンナー」と聞くと、みなさんはどんな印象を持たれますか?
もしかしたらあまり良いイメージが無いという方もいらっしゃるかもしれませんが、実はペイントにおいてとても大事な役割を果たしてくれるのです。
油性塗料は、乾くと水では洗い落とせません。
手についた油性塗料を洗い落としたり塗料を薄めたり、塗装道具を洗ったりする時に「シンナー」を使います。
シンナーは他にも、薄め液・希釈液・溶剤…などといった呼び方もあり、これらは大体同じような意味合いで使われています。
※水性塗料については、シンナーではなく水で希釈します
どうして希釈するの?
塗料を薄める作業を「希釈」といいます。
塗料の粘度が高すぎると刷毛やローラーのムラが目立ちやすくなることがあります。一方で粘度が低すぎると塗装後に塗料が垂れてしまいます。
こういった問題を避けるために粘度を調整しなくてはなりません。希釈作業とは、粘度調整を行うためにする作業なのです!
弱溶剤と強溶剤
塗料用シンナー(ホームセンターなどでは「ペイントうすめ液」と販売されているタイプ)で薄めるタイプの塗料は、「弱溶剤型塗料」とも呼ばれます。
他に、塗料によっては一般的なシンナーではなく、専用のもので薄めるタイプの塗料もあります。それを「強溶剤型塗料」と呼びます。
水で薄めるタイプは、「水性塗料」です。
水で薄める水性塗料は、臭いが少なく、人体や環境への影響が少ないです。
その次に弱溶剤型塗料が、臭いがややあり、人体や環境への影響も若干あります。
強溶剤型塗料は、最も臭いがきつく、人体や環境への影響も大きいです。
ただし、溶剤が強い方が塗料の性能としては高くなります。
シンナーの溶解力
シンナーが塗料を溶かす力を、「溶解力」といいます。
溶解力の強いものほど、性能は高いですが人体や環境への悪影響も大きくなります。
塗装道具を洗うときなどは、溶解力の高いシンナーが便利ですので塗料用シンナーではなく、溶解力の高いラッカーシンナーが用いられることが多いです。
ペンキ屋モリエンでは、各塗料に適切なうすめ液をご案内させていただきますね♪
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