小さなお子様や、アレルギーに敏感な方がいるご家庭では、
やっぱり安全なものを使用したいですよね。
そこで今人気なのは自然塗料です。
みなさんにぴったりの塗料を選んでいただきたいのですが、
自然塗料がどういうものかをしっかり理解した上で選択することが大切です。
今回は自然塗料について当店がよくいただくお問い合わせにお答えします。
自然塗料とは?
自然塗料とは、植物油や天然の素材を主原料として作られた塗料です。
人や環境に優しい、安全というようなコンセプトで
オスモカラーやリボスを中心に多くのメーカーから販売されています。
日本で販売されている自然塗料はドイツのメーカー製のものが多いですが、
国内メーカーの一部も製造しています。
自然塗料の注意点は?
自然塗料の製造メーカーのPRにより自然塗料は安全であるというイメージが先行していますが、
天然の素材が必ずしも万人に安全とは限りません。
たとえ、天然の成分であっても人体にアレルギー反応を誘発するものもあります。
心配な方はまずは少量をお買い求めいただき、小さな小物に塗装してみてください。
それを普段生活する場所に置いて問題がないか様子を見てから、
本番の塗装をしていただくことをお勧めしています。
また、塗装の際に使用したウエス等は自然発火することがあるので、
すぐに焼却処分するか、水に十分浸してから処分するようにしてください。
自然発火とは?
人が火をつけていないのに、自然に出火することを自然発火といいます。
例えば、揚げ物の油や塗料、インキ、ワックスなどの油類は、
酸化することで発熱し出火する可能性があります。
その他にも、空気中で自然に燃え出すマッチの材料の黄リン、
水の入ったペットボトルなどによる太陽光の集光、
雷や火山の噴火などが原因となることがあります。
塗料も自然発火するの?
塗料やワックスなどの油類は、酸化反応することで発熱します。
その主な条件は「酸素」「温度」「密度」の3つ。
油類は酸素に触れることで酸化し、酸化熱を発生。
その熱エネルギーは、温度が高い状態でさらに増幅します。
そして、密度が高ければ高いほど熱がこもり、発火につながるのです。
たとえば・・・
塗料やワックスを拭き取った布、油が染み込んだ紙、養生に使ったシートなどを山積みしたり、
容器にまとめて入れたり、ビニール袋に入れたまま放置しておいた場合、自然発火する可能性があります。
上記のような場合は自然塗料だけでなく一般的な油性塗料でも自然発火の可能性があります。
塗膜も自然発火するの?
塗膜の自然発火についてですが、塗膜は薄く塗り広げられた状態のため、
熱がこもることはなく自然発火は起こりません。
例えば容器に入ったままの塗料は表面の酸化反応は起こりますが、
蓄熱しないため塗料から発火することはありません。
同様に一般的な塗膜の厚みでは、酸化反応による発熱より熱放射の方が早く、
熱エネルギーが蓄積されることがないため塗膜も発火はしません。
自然発火を防ぐためにはどうしたらよいですか?
・拭き取った布、塗料の付着したシートやダンボール、集めた塗料かすは、
山積みしたり容器やビニール袋にまとめたりしない
・それらの布などは、水を十分に入れた容器に沈めてフタをし水が蒸発しないように注意する。
・安全な焼却設備がある場合は、そこで焼却する。
以上が自然塗料についてのお話です。
特に最近「塗膜は自然発火しないの?」という質問が多いのですが
塗膜は自然発火しませんのでご安心くださいませ^^
★当店でおすすめの自然塗料★
リボス
創業100年のペイントディーラー ペンキ屋モリエン
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