
塗装するとき、塗料のお色はとても重要になってきますよね!
商品によってはその塗料限定の【標準色】がありますが、色見本帳から色を選び、
白のベースに顔料を足して色を作る「調色」が可能な商品もございます。
その際に必要になってくるのが、「日塗工色見本帳」。
「日塗工色見本帳」とは
一般社団法人日本塗料工業会が出版している日本の塗料用標準色の見本帳です。
2017年J版では632色が収録されており、塗料の色指定に
欠かせない日本の代表的ツールです。
プロの塗装店様や設計事務所様には必ず1冊はある定番色見本です!
今回はそんな「日塗工色見本帳」の使い方ついてのお話。
その1 「日塗工の色番号はどれのこと?」
日塗工を開けてみると、色のチップが並んでおり、色の下に3種類の番号、アルファベットが書いてあります。
左下に表示されているのが日塗工の色番号です。
それ以外はマンセル値や色のトーン分類を表しています。

その2 「日塗工の色番号はなにを表している?」
日塗工の色番号は【アルファベット一文字】【数字二桁】【数字二桁】【アルファベット一文字】
で構成されています。
それぞれ以下の意味があります。
【始めのアルファベット一文字】=日塗工の発行年記号
【数字二桁】=色相区分(黄味がかっている、青味がかっているといった色相の区分)
【数字二桁】=明度区分(95~10まであり、95に近いほど明度は高い)
【最後のアルファベット一文字】=彩度区分(A~Xまであり、Xに近いほど彩度は高い)
★無彩色の場合は【N-90】等のようにNのあとに明度だけで記されます。
例えば、J19-90Aは、
【J】2017年度版の色見本に載っている
【19】黄赤系で
【90】明度は比較的高く、
【A】彩度は比較的低い色
ということになりますね!
また、改訂される度に発行年記号(はじめのアルファベット一文字)は変わっていきますが、
その他の部分が同じであれば同一色です。
例えば、、【J35-90A】と【H35-90A】は掲載されている日塗工の発行年度が違うだけで、色は同じ、ということになります。

その3「日塗工とマンセル値の違いは???」
マンセル値、またはマンセル番号というのは、美術教育者であるアルバート・マンセルさんが作り出した色の表現方法です。
色の三属性である「色相」「明度」「彩度」を記号と数字で表しています。
日塗工番号はマンセル値をもとにつくられており、マンセル値は塗料を含め様々なものを表すことができる数値になります。
しかし、マンセル値は色を絶対的に示す数値ではなく、あくまで参考の値だと考えてください。
ですので、特に指定が無い場合は塗料専門の色見本である日塗工でご注文されることをお勧めします!
マンセル値のこの色は日塗工でいうとこれですよ。という意味でとらえていただければと思います。
その4「色のランクによって金額が変わる」
同じ商品でもお色によって価格が変わります。
それぞれのお色に「色のランク」があるのですが、一般的にお色が濃いほどお値段が高くなります。
※同じお色でもメーカーによってランクが異なる場合もあります。

薄いお色(淡彩)だとお値段が安く、濃いお色(濃彩)になるにつれてお値段が高くなります。
その5「塗料によっては見本通りの色が作れないことがある」
色見本帳はそれぞれのお色の下に色番号が記されています。
その色番号の隣に【□】がある場合は、水性塗料では色が出にくいというサインです。
大前提としてズバリの色が出ない場合や白くボケたり濁ったようなお色に仕上がる可能性があります。
→近似色/限界色対応となります
★溶剤(油性)塗料では大体が対応◎ ですが、塗料の種類によってはできないこともあります。
色番号の隣に【□マークの中に◇マーク】がある場合は、水性塗料,油性塗料ともに色が出にくいというサインです。
大前提としてズバリの色が出ない場合や白くボケたり濁ったようなお色に仕上がる可能性があります。
→近似色/限界色対応となります

お色選びをされる際ぜひ参考にしてみてくださいね♪
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