よくある質問(塗料・塗装について)
よくある質問(塗料・塗装について) - DIYとプロのためのペンキ購入ガイド
DIY・ペイント(塗装作業)に関するQ&A
Q. 塗装は初めてですが、DIYで本当にきれいに塗れますか?
A. はい、塗料を正しく使い、特に塗装前の「養生」を丁寧に行えば、初心者でも必ずきれいに仕上げることが出来ます。
不安な点があれば、お気軽にモリエンにご相談ください。不安を自信に変えて楽しくペイントできるよう応援いたします。塗装の際の予備知識に関しては、当社の【塗装のいろは】(DIY・ペイント情報コラム)をご覧ください。
Q. DIYで壁や床をペイントする際に、最低限必要な道具は何ですか?
A. 塗料本体の他、刷毛、ローラー、バケット、養生テープ、うすめ液(水性塗料の場合は水)が最低限必要です。
用途によって必要なものは異なりますが、基本的に下記記載のものはペイント時に最低限必要となります。
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ペンキ
⇒当店おススメ商品一覧は「プロ向け人気商品」
- 刷毛、ローラー(塗装用具)
- バケット(ペンキを入れる容器)
- 養生テープ(マスキングテープ/マスカー)
⇒当店おススメ商品一覧は「塗装関連道具」
- ペイントうすめ液(水性塗料の場合は水道水でOK)
⇒一般的なうすめ液は「【即日出荷】塗料用シンナーA新」
※商品によっては専用シンナーが必要です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
Q. 失敗しない塗装のために、ペイント前の準備(下処理)で最も重要なことは何ですか?
A. 最も重要なのは「養生作業」と「塗装面の掃除」です。
塗らない場所を覆い隠す養生作業をしっかりすることが、塗り汚しを防ぎ、仕上がりをキレイにします。
1. 丁寧な養生作業
塗装面以外のペンキを塗りたくない部分を養生用のテープやビニールなどで覆い隠します。
ポリシート:YKコロナ・ポリシート
マスカー:KSコロナ布マスカー若葉
マスキングテープ:GREAT SASUKE
2. 塗装面の掃除と環境整備
ホコリ、ゴミ、ヤニ、シミなどは塗料の密着を妨げるため、しっかり掃除しておきましょう。ダスター刷毛などでの掃除もおすすめです!
ダスター刷毛:ダスター刷毛ゴマ長毛377
また、塗る場所は風通しを良くし、屋外の場合は雨や湿気の多い日、気温の低い日(冬)は避け、できるだけ天気の良い日を選びましょう。
Q. 衣服や床に塗料が付いてしまった場合、きれいに落とす方法は?
A. 塗料が乾く前に、水性塗料は水で、油性塗料はペイント薄め液(シンナー)ですぐに拭き取ることが大切です。
乾くと非常に取れにくくなるため、すぐに落としましょう。衣服の場合は、その後中性洗剤で洗うと効果的ですが、シミが残ったり生地を傷めたりする恐れがあるため、塗装時は汚れてもよい服装での作業を強くおすすめします。
Q. ビニールクロス(壁紙)に塗装する場合、元の壁紙を剥がす必要がありますか?
A. 多くのビニールクロスは、剥がさずに上から塗装することが可能です。壁紙を剥がす手間がなく、色ムラのリスクも軽減できます。
弊社一番のオススメ塗料は「Hip(カラーワークス)」です。色数豊富で初心者でもきれいに塗り替えられ、水性で体に優しいペイントです。
塗装により、ビニールクロスの柄や模様を隠し、凹凸がテクスチャーとして活かされます。
☞Hipのラインナップはこちらになります。
Q. たばこのヤニがひどい場合、そのまま上からペンキを塗っても隠れますか?
A. 水性塗料をそのまま塗ると、ヤニの成分が溶け出し上から染み出てきてしまいます。必ず下塗り材(シーラー)でヤニ止め対策が必要です。
まずは濡れ雑巾で可能な限りヤニを拭き取ります。その後、ペイントする前に必ず「水性ヤニ止めシーラー(日本ペイントなど)」を塗ってください。
【注意点】 シーラーは塗り残し(かすれ)がないようにしっかりと塗り、完全に乾燥したのを確認してから上塗りをすることが、シミ止め効果を発揮させるための重要ポイントです。
塗料の種類・選び方と購入に関するQ&A
Q. 塗料を選ぶ際の最も重要な基準は何ですか?
A. 塗料の選び方で最も重要なのは、「どこ(場所)の」「何(素材)に」塗るかという「用途」です。
「木でできた外壁」や「室内の鉄の手すり」といった用途を明確にすることで、「木部用」「鉄部用」などの塗料が絞られてきます。
その後、色の希望や撥水性などの機能性から、お客様が求める商品を選んでいきます。弊社サイト内では、用途別に商品を選択することができますのでご利用ください。
Q. パソコン画面の色見本で色を決めても大丈夫ですか?
A. パソコンの画面での色確認は、実際の色と異なる場合があるため、弊社では推奨しておりません。色見本帳をご利用ください。
色選択の際は、それぞれの商品の決められたカラーや専用の色見本帳で決めていただくのが確実です。弊社では、お客様へ各商品の色見本帳を送付することも可能です(無償提供できるものもございます)。お問い合わせください。
Q. 塗料の価格を比較する際、商品単価だけをチェックするのは不十分ですか?
A. 不十分です。塗装時、塗装後のアフターフォローがしっかりしているお店を選ぶことが大事です。
また、価格比較の際は、商品単価だけでなく「1缶あたりで何平米塗れるか(塗布量)」をチェックすることが非常に重要です。
商品価格と塗り平米からトータルに必要な塗料の金額を算出し、それぞれの商品と比較して選ぶようにしてください。塗り替え時期も考慮に入れると、数年間にかかるコストも算出できます。
Q. 水性塗料と油性塗料の主な違いは何ですか?(希釈・洗浄・ニオイ)
A. 主に、塗料の「希釈(薄め方)」と「使用後の洗浄方法」が異なります。水性は水、油性はシンナーを使います。
水性塗料は水で洗い落とせますが、油性塗料はペイント薄め液(シンナー)が必要です。粘度調整も、水性は「水」を、油性は「ペイント薄め液(シンナー)」を使用します(専用シンナーが必要な場合もあります)。
また、油性は石油などの揮発性物質を使うためニオイが強く引火の可能性もありますが、水性はニオイも少なく火気にも安全です。
| 水性塗料 | 油性塗料 | |
|---|---|---|
| メリット | ・水道水で粘度調整できる ・片付けが楽 ・ニオイが少ない |
・樹脂本来の性能を出しやすい ・鉄部への密着性が良い |
| デメリット | ・乾燥するまで露など水分の影響を受けやすい | ・薄め液(シンナー)でないと洗浄できない ・ニオイが強い |
Q. 塗料の「1回塗り」「2回塗り」とはどういう意味ですか?
A. 塗料を塗る回数を表しています。1回塗って仕上げるのが1回塗り、1回目を乾燥させた後にもう一度塗るのが2回塗りです。
ほとんどの塗料は、塗料本来の性能や色を出すために「2回塗り(または3回塗り)」を推奨しています。
Q. プロ用の塗料で見かける「1液型塗料」と「2液型塗料」の違いは何ですか?
A. 塗料の「硬化方法」が異なります。1液型はそのまま使え、2液型は「主剤」と「硬化剤」を混ぜてから使います。
2液型の塗料は主剤(塗料液)と硬化剤の2つの液を指定の比率で混合することで化学反応を起こし硬化し、強固な塗膜が形成されます。1液型の塗料は空気に触れることで硬化するため、手間が少なく手軽に使えます。
くわしくは「1液型塗料と2液型塗料について」をご覧ください!
Q. 塗料の「艶(ツヤ)」とは何ですか?調整はできますか?
A. 塗った際の表面の「光沢」のことです。テカテカの「艶有り」から光沢のない「艶消し(マット)」まで段階があります。
商品によっては、お客様のご希望のツヤに調整してご用意することができますが、ツヤ調整を行うと通常の商品代金より高くなることが多いです。
| ある(テカテカ) ← 光沢 → ない(マット) | ||||
| 艶有り | 7分艶有 | 5分艶有 | 3分艶有 | 艶消し |
【重要】 ツヤを落とす分だけ塗料自体の性能(耐久性)も落ちてしまうため、屋外外壁など耐久性が必要な箇所では「艶有り」をオススメしております。
くわしくは「塗料のツヤについて」をご覧ください!
塗料・塗装道具の保管と処分に関するQ&A
Q. 開封後の塗料の正しい保管方法を教えてください。
A. フタをしっかり閉め、雨風や直射日光が当たる場所、高温・多湿を避けて保管してください。
フタが閉まっていないと空気に反応して塗料が硬化する恐れがあります。大容量缶で残量が少ない場合は、空気ができるだけ入らないように別の容器に移し替えて保存することを推奨します。
【油性塗料の保管テクニック】 油性塗料は表面に膜を張りやすいですが、塗料の上にペイント薄め液を少量注いでフタを閉めると、膜を張るのを防ぐことができます。
長期保存は難しいため、できる限り早めに使い切っていただくことをおすすめします。
くわしくは「知らないともったいない!ペンキの保管方法」をご覧ください!
Q. 保管している塗料は開封後、どのくらいもちますか?
A. 塗料の種類や保存状態により大きく異なりますが、目安として開封した塗料は適切に保存すれば「約1年」はもつ可能性があります。
ただし、これはあくまで目安であり、塗料の品質を保証するものではありません。できる限り、必要な量を計算して早めに使い切るようにしてください。
Q. 余った塗料の正しい処分方法を教えてください。
A. 産業廃棄物処理業者へ依頼するか、「塗料固化剤」で固めて燃えるゴミとして廃棄するのが一般的です。
塗料を固めて捨てることができる「固化剤」という商品があり、決められた分量を混ぜることで固化し、燃えるゴミとして捨てることができます(ただし、一部塗料には使えない場合があります)。
【注意】 下水や河川、海など、水質を汚染する恐れのある場所へは絶対に廃棄しないでください。
Q. 使い終わった刷毛やローラーは使い捨てですか?再利用のための後始末方法は?
A. 刷毛やローラーは、適切にお手入れすれば何回も再利用できます。
刷毛に残っている塗料を新聞紙やヘラで落とし、その後、使った塗料用のうすめ液(水性なら水、油性ならシンナー)